【9月1日は言語聴覚の日 “のどのケア”「話すこと・発声の大切さ」について】セミナーを開催しました
暮らしの相談セミナー【9月1日は言語聴覚の日 “のどのケア”「話すこと・発声の大切さ」について】を開催いたしました
2025年9月1日(月) 10:30~12:00 パレスへいあんを会場に、言語聴覚士の片山 博史さんを講師にお招きし、『9月1日は言語聴覚の日 “のどのケア”「話すこと・発声の大切さ」について~加齢性声帯萎縮症とは?誤嚥性肺炎予防などについても分かりやすく解説します~』と題してセミナーを開催いたしました。
本日講師を務めていただいた片山さんのお仕事である、「言語聴覚士」とは、話す・聞く・食べる・認知するといった機能がうまく働かない方に対して、適切なリハビリテーションを実施し、自分らしい生活が送れるよう支援する専門職です。医療や介護、教育現場など幅広い職場で活躍されています。
皆さんは『言語聴覚の日』ってご存じですか?9月1日は『防災の日』が有名かもしれませんが、実は『言語聴覚の日』でもあります。日本言語聴覚士協会が、「ことば」と「聞こえ」の理解を深めるために制定しました。
本日は、そんな『言語聴覚の日』に学ぶのにピッタリな、話すことや発声の大切さについて分かりやすく解説いただきました。
セミナー内容
●話すこと・発声の大切さ
「話すこと」「発声すること」が健康面、精神面、生活の質にもたらす影響や、加齢性声帯萎縮症について、発声の仕組みなどを丁寧に教えていただきました。
●誤嚥性肺炎との関係
誤嚥(ごえん)とは、飲食物や唾液を飲み込んだときに気道(気管)に入ることで、誤嚥性肺炎や窒息の原因にもなりえます。
声帯は誤嚥を防ぐ“最後の砦”の役割をしています。声帯の閉鎖機能の低下により飲食物が危険性が気管に入る危険性が高くなるので、声帯を鍛えることが誤嚥性肺炎を防ぐことにも繋がります。
●声・嚥下の実践トレーニング
・腹式呼吸 ・声門閉鎖訓練 ・発声
・パタカラ体操 ・50音発声 ・歌唱 ・嚥下体操
実際にみんなで声を出しながら簡単に実践できる7つのトレーニングを教えていただきました。お家でも簡単にできるものばかりだったので、日々の生活のちょっとした空き時間に取り入れて、いつまでも楽しく会話や食事を楽しめるようにトレーニングを続けられると良いですね!
●のどのケアについて
こまめな水分補給、加湿、休息、鼻呼吸、手洗い・うがいなど風邪や感染症予防など日々の生活の中でのどをケアすることも大切です。
65歳以上の約70%が加齢性声帯萎縮症の可能性があるというデータもあるそうです。声は筋肉なので、毎日使うことで誤嚥や肺炎を予防することができます。一人暮らしで会話をする機会が少ないという方や、話しをすることが億劫と感じている方も、毎日少しでも「声を出す」ことを意識してみてはいかがでしょうか?
普段、このようなセミナーで講師として言語聴覚士の方にお話ししていただける機会は少なく、今回のセミナーはご参加のみなさまからも大変好評な貴重な時間でした。参加人数も増やしての開催となり、みなさまの「声」への関心の高さがうかがえるセミナーとなりました。
セミナーにご参加のお客様の声を一部ご紹介いたします
●話すことが大切と理解できた。簡単に実践できることばかりで参考になった。
●声帯のしくみなど詳しく知れて良かったです。わかりやすい説明でした。
●体操これから少しずつやりたいです。
●話すこと・発声の大切さが心身機能低下になるとは本日のセミナーで知り、とても良かったです。声、嚥下 実践トレーニングを頑張りたいと思います。
●本当に私の知りたいと思っている事ばかりでした。パタカラ、続けて参ります!
●のどの運動を色々教えてもらい、みんなで実際にできたのが良かった。楽しかった。
〈日 時〉2025年9月1日(月) 10:30~12:00
〈会 場〉パレスへいあん(仙台市青葉区本町 1-2-2)
〈講 師〉M2ファーマシー株式会社
エムツー訪問看護ステーション仙台長町 言語聴覚士 片山 博史さん(写真:左)
泉崎営業所 生活サポート事業部 室長 室橋 陽介さん(写真:右)