2025年12月16日(火)　【暮らしの相談セミナー】本日のテーマ

「話す」「聞く」「食べる」をサポートする言語聴覚士の貴重なおはなし！
～加齢性声帯萎縮症とは？誤えん性肺炎予防などについても分かりやすく解説します～

パレスへいあんを会場に、パルクシステム株式会社 ソーシャルワーク事業部 部長の泉 祐太朗さんと、言語聴覚士の千葉 典子さんを講師にお招きして、なかなか聞く機会の無い、言語聴覚士さんによる貴重なおはなしを伺いました。

本日の講師にお招きしたパルクシステム株式会社様は、仙台市青葉区国分町に本社を構え、居宅介護支援・訪問介護・通所介護・障害支援サービス等を手掛ける【ソーシャルワーク事業部】と、駐車場の運営及び管理業務・駐車場用機械･設備装置の販売業務・その他関連業務を行っている【プロパティ事業部】の2つの事業を展開されている会社です。

今回は、パルクシステム様の手掛ける介護事業サービスのご紹介と、いつまでも元気に「話す・聞く・食べる」ために大切なお話を分かりやすくご紹介いただきました。

セミナー内容

●介護保険について

介護保険制度や介護サービスの利用方法などを解説いただきました。

●口の中・のど（喉・咽喉）はどうなっている？

口や鼻から喉にかけての機能や、声帯の動きや声が出るしくみを教えていただきました。

●のどや声のお困り事はありますか？

・声がかすれる
のどの痛みが無いのに声がかすれる原因には、病気や加齢による影響が考えられます。加齢によって声帯がどのように変化するのか、「加齢性声帯萎縮症」についてなどのお話や、お家でも簡単にできる発声訓練をご紹介いただきました。

・咳払いが多くなった
「逆流性食道炎」は咳払いの原因になる病気です。胃酸の逆流でのどに刺激を与え、咳反射を起こします。日頃から声を酷使しない、食べ物をゆっくり食べる、刺激物を避けるなどを意識して生活することが逆流性食道炎を防ぐことに繋がります。

・食事中、むせることが多くなった
食事中にむせることは「誤嚥」に対する反射です。誤嚥は肺炎の原因ともなり、「誤嚥性肺炎」は国内の死因6位にもなっています。誤嚥性肺炎を防ぐためには、嚥下機能や咳反射が低下しないよう口腔機能を高めたり、口の中を清潔に保つことが大切です。口腔機能を高めるおすすめの体操などをいくつかご紹介いただきました。

いつまでも元気に過ごすためには「健口（口の機能が健康であること）」が大事ということが良く分かりました。普段はなかなかお話を聞く機会の少ない言語聴覚士の千葉さんの講演に参加者のみなさまも熱心に耳を傾けていらっしゃるご様子でした。

セミナーにご参加のお客様の声を一部ご紹介いたします

●最近、食事中にむせたりして嚥下力が弱くなっている自覚があり本セミナーを受けたが、その原因、口腔機能の高め方（訓練）等について学ぶことが出来た。受講して良かったと思う。
●わかりやすく良かったです。
●つまづく原因がのどの衰えが原因とはビックリ！発声練習をし、オーラルフレイルにならぬように噛む事をしっかり続けます。噛む・舌のパワーをつける体操を教えて頂きましてありがとうございました。とても良いお話でした。
●とても聴きやすかったです。高齢者対象にとても理解しやすいセミナーでした。

〈日　時〉2025年12月16日(火)　10：30～12：00

〈会　場〉パレスへいあん（仙台市青葉区本町 1-2-2）

〈講　師〉パルクシステム株式会社 ソーシャルワーク事業部 部長　泉 祐太朗さん（写真：右）
デイサービスセンター ルミナきまちどおり　千葉 典子さん（言語聴覚士）（写真：左）