【お口の健康 おろそかにしていませんか?】セミナーを開催いたしました
暮らしの相談セミナー「お口の健康 おろそかにしていませんか?」を開催いたしました
2024年12月17日(火) 10:30~12:00にパレスへいあんを会場に、『お口の健康 おろそかにしていませんか?口腔と生活習慣病との関連性や“訪問歯科診療”についてお話します』と題して、暮らしの相談セミナーを開催いたしました。
本日の講師にお招きしたのは、デンタルサポート株式会社 歯科衛生士の赤沼 昭子さんと、訪問診療課 仙台事業所 所長の千葉 文人さんです。デンタルサポート株式会社は、身体が不自由だったり、高齢で寝たきりなどの理由からご自身で歯科医院に通院できない方のご自宅や施設、病院などに歯科医師・歯科衛生士が診療に伺う〈訪問歯科診療〉を事業としていらっしゃいます。
高齢化が進み訪問介護や訪問看護の需要が高まる中、歯科診療においても自宅や施設で行う「訪問歯科診療」の需要が増えています。
みなさんは、お口の健康・ケアを、どのくらい意識されていらっしゃいますか?体の不調のケアと比べると、どうしてもお口の不調のケアは後回しにしがちではないでしょうか。
健康な心身で老後を迎えるには、体の健康はもちろん、お口の健康も大切です。今回は、お口が健康であることは“おいしく食べられること”だけではなく、“様々な心身の健康に繋がる”ということを詳しくお話していただきました。また、お口の健康を維持するためのケアの方法・歯磨きのしかた・体操など、たくさんのアドバイスをいただきました。
セミナー内容
【座学】
●フレイル・オーラルフレイル とは
●お口が元気だとどんな良い効果があるのか
ー発熱しにくい、誤嚥性肺炎の予防、認知症の予防など、様々な唾液の効果について
●オーラルケア、予防について
●歯ブラシの選び方と交換時期
●歯磨きの順番や磨き方のポイント
【体験】
唾液の出がよくなり、飲み込みやすく、食べやすくなるように、食事の前準備として行うことがおすすめの体操〈嚥下体操〉を、動画を見ながらみんなで一緒にやってみました。
●首や肩まわりの体操
●口腔体操「あ い う べ」
1. 「あー」と口を大きく開く
2. 「いー」と口を大きく横に広げる
3. 「うー」と口を強く前に突き出す
4. 「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
●発音体操「パ タ カ ラ」
「パ」「タ」「カ」「ラ」の4文字を発音することで口・舌の筋肉を使い、嚥下機能を鍛える代表的な体操の一つです。誤嚥を防ぐための訓練方法でもあり、口・舌を鍛えることで「食べる」「飲み込む」機能の向上を目的とした体操です。
お口の健康が大切だということは分かっていたつもりでしたが、こんなにも様々な心身の健康に繋がるということを、改めて知ることができました。
高齢化社会の中で、要介護でしたり、体が不自由で歯科に通院できない方が多くいらっしゃると思います。そのようなご高齢者ほど口腔ケアを行いにくく、治療が必要な状態になったり、ひいては口内環境を原因とするさらなる病気へと発展する可能性もあるのではないでしょうか。今回は、「歯科訪問診療」の存在と「口腔ケア」の大切さを知る良い機会となりました。
セミナーにご参加のお客様の声を一部ご紹介いたします
●歯周病菌が認知症にかかわっていたりと聞いてびっくりしましたし、本当に口腔ケアの大切さを教えて頂きましてありがとうございました。
●怠っていたことを詳しく教えて頂きありがとうございました。嚥下体操、大変参考になりました。これから実施したいと思います。
●現在、歯周病予備軍の診断で、毎食後、歯周を中心に歯磨きをしています。改めて口腔ケアの大切さと認知症予防について痛感しました。
●とても良いセミナーでした。オーラル予防をし、楽しい食事をしていきたいと思います。ありがとうございました。
〈日 時〉2024年12月17日(火) 10:30~12:00
〈会 場〉パレスへいあん(仙台市青葉区本町 1-2-2)
〈講 師〉デンタルサポート株式会社 歯科衛生士 赤沼 昭子さん(右)
デンタルサポート株式会社 訪問診療課 仙台事業所 所長 千葉 文人さん(左)